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~肩のつらい痛み!
その原因や対処法は?~
「肩の痛み」の原因
肩の痛みが起こる原因としては、さまざまなものが考えられます。痛みが比較的軽度なものでは、筋肉疲労が一般的です。
肩や首付近にある僧帽筋や肩甲挙筋などといった筋肉に疲労が蓄積することで、筋肉の張りや緊張、血流悪化などが生じ、肩の痛みにつながります。
また、不規則な生活やストレスなどによる自律神経の乱れも、肩の痛みを招きます。さらに、病気や栄養不足で免疫力が低下することによって、肩に痛みを感じることもあるでしょう。
そして、肩や首付近の筋肉の炎症も、痛みの原因の1つです。筋肉疲労よりも痛みが強いケースが多く、肩を動かす・上げる・ひねるなどの動作が難しくなることがあります。
あまりに肩の痛みがひどいときは、肩の腱の断裂を疑う必要があるでしょう。
ほかにも、肩付近の骨折・脱臼・関節の変形が原因で、激しい痛みが発生している可能性もありえます。
肩の痛みの原因が、肩以外の場所にあるケースも見られます。たとえば、ガン・胃腸障害・心筋梗塞・狭心症などといった内臓の病気です。肋骨や肩甲骨の辺りにガンが転移したことで肩に痛みが出たり、心臓の疾患が原因で左肩に痛みが生じたりすることがあります。それから、頸椎椎間板ヘルニア・胸郭出口症候群・手根管症候群などの病気も、肩の痛みの原因です。肩とは違う部位の病気で神経が圧迫されることで、肩に痛みや麻痺の症状が発生することがあります。このように、肩の痛みはいろいろな原因によって起こります。そのため、肩が痛いと感じたときは安易に放置せず、早期に医療機関に出向いて、適切な治療を受けることが重要だといえるでしょう。
「肩の痛み」の症状
肩の痛みにつながる症状として、一般的なのは肩こりです。年齢や性別に関係なく大勢の人が抱える症状で、痛みの感じ方もさまざまです。肩に張り・だるさ・重さを感じる程度の人もいれば、肩の強い痛みのせいで吐き気や不眠などといった症状を併発するような人もいます。肩こりの症状は、筋肉疲労・自律神経の乱れ・免疫力の低下などによって引き起こされるのが特徴です。また、五十肩も肩に強い痛みを感じる症状の1つです。痛みのせいで肩を動かすのが困難になる症状で、50歳前後の人に多く見られることから、五十肩と呼ばれています。ただ、五十肩の正式な定義はありません。明確な原因が判明せず、別の病気と断定できないときに、五十肩と診断されます。
肩に強い痛みが起こる原因として、腱板断裂もよく見られます症状の1つです。腱板の周囲には、骨と骨をつなぐひも状の靱帯があります。この靱帯は関節の安定した動きを支える役割を担っているのですが、加齢によって水分やコラーゲンが減少することで、分厚く硬質化してしまうという特徴を持ちます。そして、硬質化した靱帯に腱がこすれて徐々にほころび、やがて腱が切れてしまう症状が腱板断裂です。腱板断裂が起こっても痛みを感じない人もいますが、なかには痛くて腕が上がらない・眠れないほど痛いなど、日常生活に支障をきたす人もいます。
それから、変形性肩関節症や関節リウマチといった症状で、肩に痛みが発生する場合もあります。変形性肩関節症は、その名のとおり肩の関節が変形してしまう症状です。生まれ持った体質や加齢によって起こったり、怪我のせいで誘発されたりします。関節リウマチは、全身の関節に強張り・腫れ・痛みなどが起こる炎症性関節疾患や自己免疫疾患の一種です。症状が現れる部位は人それぞれで、肩に痛みが出ることもあります。
「肩が痛いとき」の対処法
肩が痛いときは、マッサージで対処すると良いでしょう。肩のマッサージの手順としては、まず首の後ろから肩の中央にかけて、指でつかむようにして揉みほぐしていきます。右肩は左手で、左肩は右手で、ツボを押し込むイメージでマッサージしましょう。腕が上手く肩まで回らないという人は、マッサージを行う腕の肘を、逆の腕で支えることで動作が楽になります。首の向きを変えたり首を傾けたりしながら、じっくりと揉みほぐしていくのがコツです。
次に、肩の外側と肩関節付近をマッサージしていきます。人差し指と中指をそろえて、筋肉や筋肉と骨の隙間に差し込むようにして、肩を押しましょう。真下に向けて、ゆっくり圧力をかけていくイメージです。押し込んだあと、ぐりぐりと指先を動かすことで、刺激を広げることができます。続いて、首と頭の付け根部分のマッサージです。親指と人差し指で、左右から挟み込むように揉んでいきましょう。両手の親指を使って、左右から押すのも有効です。さらに、両手の人差し指と中指で、首の裏側中央部分を押し込んでいきます。首と頭の付け根を、上下に往復するようにマッサージを行います。
これらのマッサージを自分で行うのが難しいという場合は、マッサージサロンや整骨院を利用すると良いでしょう。ただし、妊娠中・生理中・心臓や腎臓が弱い・怪我をしているなどといった人は、マッサージを控えたほうが良い場合もあります。また、マッサージ直後の入浴や飲酒、食後すぐのマッサージによって体調不良を起こすケースも見られます。ですから、マッサージを行うタイミングには、充分に注意しましょう。それから、肩の痛みがあまりに強いときや、マッサージをしても肩の痛みに変化がないときは、医療機関で診察を受けるのが賢明です。
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