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~頭痛が辛い!知っておきたい頭痛の原因と対策~
「頭痛」の原因
頭痛は全国で3000万人以上もの人が悩んでいるといわれている病気です。ただし、頭痛の症状を引き起こす原因はさまざまです。頭痛は大きく分けて2つの種類に分けることができます。1つが「一次性頭痛」と呼ばれるものです。頭痛に悩む人の9割がこの一次性頭痛に該当します。一次性頭痛は、さらに「片頭痛」「緊張型(緊張性)頭痛」「群発頭痛」の3つのタイプに分けられますが、どれも病気を伴わないことが特徴です。
片頭痛の原因は脳の血管の拡張です。脳内を通る血管が拡がり、周囲にある神経を圧迫することで痛みを感じます。突然血管が拡張する原因については明らかになっていませんが、ストレスや過労、特定の食べ物や薬品などの刺激が原因ともいわれています。緊張型頭痛は一次性頭痛の中でも最も多く見られる症状です。主な原因となっているのはストレスです。ストレスは身体的なものもあれば、精神的なものが起因することもあります。身体的ストレスによる頭痛はデスクワークや運転などで長時間同じ姿勢を続けることが原因で肩や首の筋肉の緊張により引き起こされるものです。筋肉が緊張すると血流が悪くなり、筋肉に老廃物が溜まってしまうことで、周囲の神経が刺激を受け、痛みを感じます。
一方、精神的なものによる頭痛はストレスが刺激となり、筋肉が持続的に収縮されることで起こる症状です。そして、群発頭痛の原因となっているのが目の後ろの血管の炎症です。血管が拡張することで周囲に炎症が起き、神経を刺激することで痛みを感じます。
一次性頭痛とは異なり、病気が原因となる頭痛が「二次性頭痛」です。頭痛の原因となる病気はさまざまですが、くも膜下出血や脳出血、脳腫瘍といった病気により引き起こされるケースが多くなっています。特に、二次性頭痛は危険な病気のサインとなっている場合もあるため、症状が出た際には早めに原因を明確にすることが大切です。
「頭痛」の症状
頭痛の種類を見極める際には具体的な症状を参考にするとよいでしょう。片頭痛は、頭に感じるズキンズキンとした激しい痛みが特徴です。「片頭痛」と呼ばれていますが、必ずしも片側だけの頭部に傷みを感じるわけではなく、両サイドに痛みを感じるケースも少なくありません。部位としては主に、こめかみから目のあたりを中心に発症します。痛みは発作的なもので、人によって数時間で止まる場合もあれば、2~3日持続するケースもあります。頭痛を感じる前に視界にチカチカとしたものやギラギラしたものが広がって見えたりする場合も少なくありません。また、頭痛とともに吐き気や嘔吐、下痢の症状を伴ったりするのも片頭痛の特徴です。さらに、光や音、気温、においの変化に対して過剰に反応するようにもなります。
後頭部を中心に重さを感じ、頭全体を締め付けられたように感じるのが緊張型頭痛です。頭が締め付けられる感じと鈍い痛みは長時間継続します。また、頭痛に伴い、全身がだるくなったり、めまいが起きたりといった症状も見られます。さらに、肩や首のこりを感じ、頸部の筋肉を押すと痛みを感じる点も特徴です。こりを感じる首を動かそうとすると硬くなって動かしづらくもなります。
群発頭痛の症状の特徴は目の奥や側頭部に激しい痛みが生じることです。痛みは突き刺すようなもので、特に、睡眠中や明け方の時間帯に激しくなります。まるで群発地震のように15分から数時間ほどの一定時間で痛みが続いたあと、自然に治ることが通常です。痛みの激しさは尋常ではなく、その程度は自殺したくなるほどであるともいわれ、「自殺頭痛」とも呼ばれています。
一方、二次性頭痛の症状は原因となる病気によってさまざまです。たとえば、脳出血であれば痛みは段階的に強くなり、手足のしびれや言語障害、視覚が不安定になるといった症状を併発します。圧迫される感じや鈍い痛みが続き、けいれんの発作や嘔吐などを伴った場合には、脳腫瘍の可能性があります。目覚めたときに、強い頭痛を感じたものの、その後徐々に軽くなるのも脳腫瘍の特徴です。激しい痛みがある場合にはくも膜下出血の可能性がありますが、痛みが断続的であったり、徐々に痛みが強くなっていったりする場合には別の病気が原因と考えられます。
「頭痛」の対処法
頭痛が起きたときには原因や症状に合った対処をすることが重要です。二次性頭痛であれば、原因となる病気に合わせた対処と治療を行うことが必要となります。また、一次性頭痛のうち、片頭痛が起きた場合には痛みを感じる場所をアイスパックなどで冷やすのが対処法のひとつです。痛みを感じたときには暗い場所で休んだり、血管を収縮する作用を持つカフェインを適量飲んだりすることも効果的となります。また、普段から規則正しい生活を心がけ、ストレスも解消しておくことが予防策です。
緊張型頭痛に対しては、できる限り長時間同じ姿勢でいることは避け、少しの隙間時間でも体を動かすようにすることがポイントとなります。予防策としては適度な運動を習慣化させたり、入浴時にぬるめのお湯にゆっくりつかったりして体のこりを溜めこまないようにすることが大切です。群発頭痛がした際には緊張型頭痛のときとは異なり湯船につからないこと必要です。お風呂に入る際にはシャワーだけで済ませるようにしましょう。症状が出ている期間は血管を拡張させるようなアルコール類の摂取は避けなければいけません。さらに、自己ケアに加え、治療を進めていくことも大切となります。治療法は主に2つあり、1つが純酸素吸入法、もう1つが薬物療法です。純酸素吸入法は医療用の純度100%の酸素をフェイスマックで吸入する方法をいいます。薬物療法はトリプタン系の薬剤などを使った治療法です。
ほかにも、頭痛が起きたときに痛みを和らげる方法としてマッサージがあります。片頭痛がしたときには、側頭部や頭頂部、前頭部などに効果的なツボをやさしくマッサージするとよいでしょう。手の人差し指と親指の骨の間にある「合谷(ごうこく)」や、肘を曲げたときの谷間から指3本分だけ手首に向かったところにある「手三里(てさんり)」などにツボがあります。足の小指と薬指の骨の間あたりにある「足臨泣(あしりんきゅう)」も頭痛に効くといわれている場所です。
また、特に、筋肉の緊張を原因とする緊張型頭痛の際にマッサージは有効となります。両耳を結んだラインの頭頂部にある「百会(ひゃくえ)」や、首と肩先の中央にある「肩井(けんせい)」といったツボをマッサージすることで頭痛が解消されることがあります。さらに、首の後ろの髪の生え際沿いにある「天柱(てんちゅう)」「風池(ふうち)」「完骨(かんこつ)」といったツボをマッサージすると痛みを和らげることが可能です。
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